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桜の季節が巡っても
第6章 落涙の夏
泉夏にしたって、例え彼を発見したとしても、それでどうこうしようとは思っていなかった。
どこに行ってしまったのか-それだけが気がかりだった。
元気でどこかにいてくれる証拠が欲しかった。
だから例え探し出せたとしても-それで終わりにしようと。
でもどんなに探しても、彼を見つける事は出来なかった。
そんな経緯があるから、余計に心が騒いでいた。
聞かなくて済むのなら、聞かずにいたい。
知らなくて済むのなら、知らないままでいたい。
やっと逢えたのに、それをまた壊してしまうかもしれないような事。
そんなの-全然望んでなんかいない。
「まあ、厳密に言えば、現在は無職だけどな」
秀王の言葉に、泉夏は我に返る。
「九月から新しい職場に行く事になっている」
「来月から…」
「そう。だから四月から暫く、毎日遊んで暮らしてる」
言って、彼は笑った。
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