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桜の季節が巡っても
第6章 落涙の夏
泣きたかったのは先生の方なのに、どうして私がこんなに慟哭しているの-自分で自分が嫌になる。
でも。
でも。
なんて私は自分勝手なのだろう-。
「今日はなんだか泣かせてばかりだ」
泉夏の耳に、低い呟きが届いた。
「こんな事なら…やっぱりもう会わない方が良かったのかもしれない」
「…」
「会わなければ…少なくとも、そんなに泣かずに済んだ」
「違う…!これは私がいけないから。私が自分自身を責めて泣いてるだけです。先生は全然悪くないの。私ただ先生に、申し訳なくって…!」
顔を覆っていた両手を離して-かなり勇気が肝要だったけれども、泉夏は秀王を見た。
絶対、怒ってる。
でも、それだけは思わないで。
『逢わなければ良かった』なんて。
それだけはどうか、思わないで-…。
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