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桜の季節が巡っても
第1章 心恋の春
けれど、麻衣の悔し紛れのそれが遮った。
「でも先生、火のないところに煙は立たないって言うじゃないですか。全部がでたらめってわけじゃないですよね~?」
「レクサス」
「え?」
「愛車は、レクサスだ」
「BMWじゃ…ないんですね」
他愛もない話に尾びれ背びれがついた、99%の嘘。
面白おかしく、勝手にひとり歩きしているただの噂話-勿論、知ってるに決まってる。
でも1%くらいは、何か真実があるはず-そう思っていただけに、麻衣は落胆の色を隠せない。
車種でさえ違うとなると、もう本当の事などないに等しい。
だって残りは、漫画の世界の話しかないのだから。
がっかりした麻衣に、秀王は微かに意地の悪い笑みを作った。
「でも先生、火のないところに煙は立たないって言うじゃないですか。全部がでたらめってわけじゃないですよね~?」
「レクサス」
「え?」
「愛車は、レクサスだ」
「BMWじゃ…ないんですね」
他愛もない話に尾びれ背びれがついた、99%の嘘。
面白おかしく、勝手にひとり歩きしているただの噂話-勿論、知ってるに決まってる。
でも1%くらいは、何か真実があるはず-そう思っていただけに、麻衣は落胆の色を隠せない。
車種でさえ違うとなると、もう本当の事などないに等しい。
だって残りは、漫画の世界の話しかないのだから。
がっかりした麻衣に、秀王は微かに意地の悪い笑みを作った。

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