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桜の季節が巡っても
第6章 落涙の夏
「電話がきたのも、約束していた時間を過ぎてしまっていたから。ただの確認だ」
「…先生。クリスマスの日、病院にまた行った?」
「ああ、行った」
-誰かから訊いた?
ほんの僅かだけれども、意地の悪そうな響きを含んでいる言い方。
泉夏はそれに気付いたけれども、知らない振りをする。
「…友達から聞きました。駅前で偶然会った時、先生がそう言ってたって」
ファミレスで伊東君が教えたくれたのは、先生のじゃなく動物病院だったのだ。
「その日に…?」
「…その次の日に」
微かな笑みを湛え、秀王は答えた。
「だから泣く必要なんてない。あの日は本当になんでもなかったのだから。まさかそんな風に気に病んでるなんて思いも寄らなくて、逆に申し訳なかった。余計な話をしなければ良かったな」
「そんな事…!」
泉夏は大きく首を振った。
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