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桜の季節が巡っても
第6章 落涙の夏
次いで秀王は躊躇したが、事実を伝える。
「携帯のアドレスは…最後の一文字だけをわざと書かなかった」
泉夏はもう、なんて言ったらいいのか分からなかった。
嘘だった真実。
「普段は殆どパソコンでしかやり取りはしないから、携帯のアドレスは滅多に誰にも教えない。例え教えたとしても、同じように一文字とってた。わざと覚えにくく、長いアドレスに設定していたのは…こちらの教え間違いか、相手の入力間違いで届かなかった事にしたかったから。龍貴に訊かれたあの日も同じように。もしメールが届かないと電話がくれば、正しいものを伝えようとは思ってた。…ただし電話と同じように、四月以降は拒否するつもりだったけれど」
「……」
「まあ結局、龍貴からは遂に一度も電話もメールもこなかったけども。なんの為に書かせたのか、未だにそれは謎だけど」
微かに、秀王の目が狭まった。
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