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桜の季節が巡っても
第6章 落涙の夏
まだ。
どうか。
どうか。
繋がりますように-。
祈りを込めて、画面の上に指を滑らせる。

『最後に五分、会って欲しい』

送ったメールは-宛て先不明で戻ってはこなかった。
その代わりに程なく。
これが恐らく最後であろう、彼からの返信が届いた。




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