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桜の季節が巡っても
第6章 落涙の夏
「入学式当日は気合が入りまくり、朝早くから一生懸命お洒落してたんですけど、そのお蔭で時間ぎりぎりに到着してしまって。母親にも急かされ、やっと会場まであともう少しってところで、またアクシデント」
-コンタクトレンズが左目から落ちてしまって。
泉夏は思い出し笑いを漏らす。
「少女漫画のような展開だけど、本当なの。何故だかその時、ほんとに突然。普段だって滅多にない事なのに。家の中ならともかく、しかも地面に多分落ちただろうコンタクトなんて普通は探さず、すぐ諦めるんだけど-」
そこで泉夏は再度、彼に微笑みを向けた。
「先生みたく私、眼鏡が全然似合わないから。もう一度確認してから行こうと思って、母親だけを会場に先に行かせたんです」
一年半近くも前の事なのに、昨日の事のように鮮やかに思い出す。
「どうせ見付からないのは最初から分かってました。ちょっと着てたスーツと足元を見て、すぐ式に出席するつもりでした。でも探そうとしゃがみ込んで間もなく、ほんの少し先に何か光る物を発見した気がしたんです」
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