この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第6章 落涙の夏
「結論から言うと、式の半分は出席出来ませんでした。膝をついて探し物をしていたからストッキングは破れ、新調したスーツは皺だらけ。風に煽られセットした髪の毛はぼさぼさ、汗で化粧は崩れて…しかも結局眼鏡。母親には家路に着く間中、ずうっとお小言をくらいました」
でも-泉夏は悪戯を含んだ目で、秀王を見た。
「探し物は見つかりました。だから全然、寧ろ嬉しい思い出です」
しかも思った通り、やっぱりあなたのだった。
勇気を出して、良かった-。
泉夏は勢いよく立ち上がる。
「五分とっくに過ぎてしまいましたね。帰ります」
マスカラが流れてしまう-可愛くない顔を見せられない。
見せたくない。
なら、どうすればいいのか。
知ってるでしょう?
私、知っている-。
「さよなら、有栖川先生」
明るく言い放ち、泉夏はバッグを携え踵を返す。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ