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桜の季節が巡っても
第6章 落涙の夏
彼女は手を掴まれ。
彼は手を掴んだまま。
ふたりはお互いの顔を見る事なく、無言で立ち尽くす。
どのくらいそうしていたのか-ほんの僅かの時間なのか。
それとももっと長い間だったのか。
「…俺を?」
沈黙を破り、ようやく秀王は口を開いた。
そして泣き笑いのような、なんとも言えない表情(かお)で吐き捨てた。
「冗談だろ?」
一年以上の辛く切ない-でもとても幸せだった片恋は、このたった一言で終わりを告げた。
拒絶されたのがショックだったのではない。
拒否された言葉が想像以上に冷酷で、泉夏の顔が瞬時に凍りつく。
いくらなんでも彼はそんな事は言うはずがないと、どこかで思ってた。
ずたずたに引き裂かれる胸。
完全に撥ねつけられた想い。
受け入れてくれるどころか、認めてすらもらえなかった-。
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