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桜の季節が巡っても
第6章 落涙の夏
「最初に、お礼を」
再び並んでベンチに腰かけた秀王は、隣りの泉夏を窺うように見た。
「これを必死に探してくれて。今まで大事に持っていてくれて」
ーありがとう。
秀王は左手をそっと、開いた。
まるで本物と見紛う程、桜の花びらを模ったキーホルダー。
「あの時にもうとっくに失くしたものだと思っていたから…驚いた」
「…怒ってない?」
おずおずと、泉夏は尋ねた。
「怒る?」
「もっと早くに返したかった。それはほんとなの」
-でも、出来なくて。
項垂れる泉夏に、秀王は優しい眼差しを向けた。
「怒るわけがない。寧ろ、感謝してもしきれないくらいだ」
秀王は笑った。
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