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桜の季節が巡っても
第7章 傷心の秋
別に何も-龍貴は笑う。
「俺もとうとう三十になっちゃったじゃん?少しは落ち着いたらいいのかなって、ちょっと思ったり、思わなかったり?」
龍貴は泉夏と同じ月、二日違いの誕生日だった。
「ようやく本当の大人になったんだね」
泉夏はちょっと感動し、まじまじと龍貴の髪を見る。
物心ついた時から殆どが金髪の龍貴お兄ちゃんだったから、黒髪の彼は見慣れておらずかなり目新しい。
まあ言うなら、ただ地毛に戻しただけなのだけれども。
でもそれだけで見慣れた彼の姿とはまるで違い、惑ってしまう。
普通が普通に思えないのが、また彼らしいといえば彼らしい。
「本当のってなんだよ。俺は元からとっくにほんとの大人だっての」
ひでえなあ-ぼやきつつ、今度こそここから出ようと、龍貴はシートベルトを締めた。
「で、どこに行こうか?」
龍貴の問いかけに、泉夏は首を傾げる。
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