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桜の季節が巡っても
第7章 傷心の秋
この上なくぞんざいな話し振りだったが、勿論自分を心配するが故だと泉夏は十分理解していた。
なので大人しく従う事にした。
具合が悪くなるまで本当に食べろなんて彼は考えてないし、自分が払うんだからと上から目線で言ってるわけでも決してない。
実際残す気なら全然残せたのだが-結局は割と食べ切れてしまった。
ごちそうさま-帰り際、店を出てからに泉夏がお礼を言うと、龍貴は嬉しそうに笑った。
『どういたしまして』
『…ねえ、龍』
『ん?』
『どうしていつも龍は私にとっても良くしてくれるの』
正面きって、泉夏は龍貴に尋ねた。
『前から思ってたけど。基本龍は誰にでも優しいけど。私には、もう少し優しい気がする…自惚れじゃなければ、だけど』
自分で話を振っておきながら、急激に恥ずかしくなってくる。
なので大人しく従う事にした。
具合が悪くなるまで本当に食べろなんて彼は考えてないし、自分が払うんだからと上から目線で言ってるわけでも決してない。
実際残す気なら全然残せたのだが-結局は割と食べ切れてしまった。
ごちそうさま-帰り際、店を出てからに泉夏がお礼を言うと、龍貴は嬉しそうに笑った。
『どういたしまして』
『…ねえ、龍』
『ん?』
『どうしていつも龍は私にとっても良くしてくれるの』
正面きって、泉夏は龍貴に尋ねた。
『前から思ってたけど。基本龍は誰にでも優しいけど。私には、もう少し優しい気がする…自惚れじゃなければ、だけど』
自分で話を振っておきながら、急激に恥ずかしくなってくる。

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