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桜の季節が巡っても
第7章 傷心の秋
『なんだ、俺ってもの凄くいい奴なんだな』
龍貴は自分を褒め、ジーンズのポケットから煙草の箱を取り出した。
自らの口元に持っていこうとして、
『もう一回吸ってみる?』
意地悪く、訊いてくる。
もういらない-泉夏は首を左右に振った。
『後は身体が心配だから、煙草をやめてくれれば言う事ないんだけどね』
小さな溜め息が漏れる。
そうだなぁ-セブンスターを点火させようとしてた龍貴は少し思い巡らせてから、泉夏の耳朶に顔を寄せた。
『泉夏を泣かせるわけにはいかないから、少し真面目に考えてみるかな』
『そのいちいちかっこつけるのもやめてくれたら、もっといいんだけど』
『嫌いじゃないだろ』
耳元近くで笑われ、泉夏は身体が落ち着かなくなり、急いで彼から離れた。
『そのセクハラがなくなれば、もっともっといいんだけどっ』
真っ赤になって叫ぶ泉夏に、龍貴は苦笑した。
『なんだ、俺ってやっぱもの凄くやな奴なんだな』



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