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桜の季節が巡っても
第7章 傷心の秋
危うくて。
どきどきして。
目まぐるしくて。
昂ぶる毎日-どちらがいいのだろう?
散々辛い想いもしてきたけれど。
でも、それでも。
あの胸の高揚感を、私は幾度も味わいたい-。
「え、私は?私にはもう会いたくないのかな?」
麻衣が満更演技でもなさそうな、哀しい目をする。
「会いたいに決まってるじゃん。女の人大好きなんだから」
親友へのフォローも忘れずにする。
「え、ほんと?じゃあ、次は絶対ね!」
きっちり、指切りさせられる。
泉夏は苦笑いで、それに付き合う。
ほんと、誰彼構わずもてまくりだな-龍貴はきっと『男はいらない』と言うだろうけど。
午後の講義が間もなく始まる-泉夏は残りのプリンを、急いで口に運んだ。



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