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第7章 傷心の秋

「お世辞じゃないし」
それを受けた大樹は、心外だと言うように首を振る。
増々、乱れた心の収集がつかなくなってくる。
本音を喋ってるし、何かが欲しくて言ってるわけでもないけど－大樹は続けた。
「ただ本当に早く、流川に元気になって欲しい」
－そしてもしも叶うなら。
泉夏は右隣りを歩く大樹を見上げた。
視線の繋がった先で、彼がそれは優しい笑顔で言った。
「今度ふたりでどこかに遊びに行けたら、すげー嬉しい」