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桜の季節が巡っても
第7章 傷心の秋
どうせ言い訳にしか聞こえないだろうけど-からかう龍貴に、泉夏は一応真実を述べる。
「誕生日は何かの会話の途中で偶然知っただけ。連絡先は…春にそれこそファミレス(ここ)の駐車場で龍に挑発された翌日に、交換して欲しいって頼まれたから-」
「ふ~ん?」
ほんとに分かってるんだか分かってないんだか、微妙な返事をされる。
まあ恐らく、殆ど信じていない-煙草を咥える口元が、笑ってる。
「ラインはたまにくるけど、電話はまだ一回もきた事も、した事もなかった。だからさっきが正直初めて」
「なの?今もう既に秋だけど?」
「…私の方は特に電話する用事がなかったし。伊東君も、してこなかったから」
「ふうん?まあいいけどさ。じゃあお前から電話もらって、彼凄く驚いてたんじゃない?」
「…だね。多分、嬉しそうだった」
「相変わらず中学生みたいな恋愛してるね、お前」
龍貴の揶揄に、泉夏は頬を膨らます。
「誕生日は何かの会話の途中で偶然知っただけ。連絡先は…春にそれこそファミレス(ここ)の駐車場で龍に挑発された翌日に、交換して欲しいって頼まれたから-」
「ふ~ん?」
ほんとに分かってるんだか分かってないんだか、微妙な返事をされる。
まあ恐らく、殆ど信じていない-煙草を咥える口元が、笑ってる。
「ラインはたまにくるけど、電話はまだ一回もきた事も、した事もなかった。だからさっきが正直初めて」
「なの?今もう既に秋だけど?」
「…私の方は特に電話する用事がなかったし。伊東君も、してこなかったから」
「ふうん?まあいいけどさ。じゃあお前から電話もらって、彼凄く驚いてたんじゃない?」
「…だね。多分、嬉しそうだった」
「相変わらず中学生みたいな恋愛してるね、お前」
龍貴の揶揄に、泉夏は頬を膨らます。

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