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桜の季節が巡っても
第7章 傷心の秋
理由が理由なだけに、それ自体は全く構わないのだが-問題は残りの人間だけで会うか、次回に持ち越すか。
泉夏としては一番来たがってた麻衣がいないのだから、今日は中止にしたらどうかと龍貴に提案したのだが-大樹にとりあえず訊いてみたら?と言われ、今に至る。
大樹も次にしようと返答してくれるのを前提で初電話をかけてみたのに、もう近くまで来てると言われ。
そこでまさか次回にしようと勧める事も出来ず。
「伊東君が会いたいのはどうせ泉夏だけだろうし。俺、来なくても良かったんじゃ?」
「…伊東君、龍にも会いたがってたよ?」
「そうか?」
上着を脱ぎつつ、胡散臭そうに龍貴は首傾げた。
「来たらまた苛められるのに」
「だから苛めるなっつーの」
「麻衣ちゃんもいないんじゃ、つまんないな。男にはなんの用もないし」
テーブルに頬杖をつき、龍貴は如何にもやる気がなさそうな態度をとる。
泉夏としては一番来たがってた麻衣がいないのだから、今日は中止にしたらどうかと龍貴に提案したのだが-大樹にとりあえず訊いてみたら?と言われ、今に至る。
大樹も次にしようと返答してくれるのを前提で初電話をかけてみたのに、もう近くまで来てると言われ。
そこでまさか次回にしようと勧める事も出来ず。
「伊東君が会いたいのはどうせ泉夏だけだろうし。俺、来なくても良かったんじゃ?」
「…伊東君、龍にも会いたがってたよ?」
「そうか?」
上着を脱ぎつつ、胡散臭そうに龍貴は首傾げた。
「来たらまた苛められるのに」
「だから苛めるなっつーの」
「麻衣ちゃんもいないんじゃ、つまんないな。男にはなんの用もないし」
テーブルに頬杖をつき、龍貴は如何にもやる気がなさそうな態度をとる。

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