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桜の季節が巡っても
第7章 傷心の秋
そろそろ限界。
そろそろ解放して。
私を許して。
あなたはもういないのに。
他の誰を想って、乱れ続けていろと?
あなた以外を私は知らない。
なら、ひとりで?
いつまで?
ずっと?
あまりの虚しさにベンチでひとり、泉夏は久し振りに嗚咽を漏らした。





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