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桜の季節が巡っても
第8章 忘却の冬
「…で?昨日のデートはどうだったの?」
駅裏のパスタ屋さんで席に着くなり、麻衣は向かい側の泉夏に質問を投げかけた。
美味しさと手頃な値段で評判のお店。
しかも土曜日のちょうどお昼時という事もあり、満席の店内は静かに流れる洋楽を掻き消すくらいの賑やかさだった。
「…別にデートじゃないし」
メニュー表をなんとなく捲りながら、泉夏は素っ気なく呟く。
昨夜、大樹と来たばかりだし。
それでなくとも麻衣とちょくちょく食べに来てるから、今更メニューなんか見なくとも熟知している。
そもそも注文する料理も、ほぼ毎回決まっていた。
「男女がふたりきりで食事して、映画に行くのをデートって言うのよ」
麻衣は小馬鹿にしたように笑った。
彼女の方もいつも頼むメニューは同じなので、席に置かれたベルをすぐさま鳴らした。
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