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桜の季節が巡っても
第2章 了見の夏
「今日は彼氏とデートなの?」
「なんだと!」
母親の『なの?』に被せるように。
リビングの入り口に佇んでいた人物の怒鳴り声が、飛んできた。
「泉夏、お前…!」
「…麻衣と映画に行くだけだよ、お兄ちゃん」
慣れっこの泉夏は少しも動じる事なく、味噌汁を啜った。
「な、なんだ、麻衣ちゃんか…」
何度か家に遊びに来たことのある妹の友達に、彼の語尾が急速に弱まった。
「…母さん」
-紛らわしい事を言わないでくれ。
兄が、抗議の声を自らの母親に上げた。
「あなたねえ、いい加減に妹離れしなさいよ。泉夏だってもう大学生、彼氏の一人や二人いても、ちっともおかしくない年なんだから」
「一人や二人!?」
聞き捨てならない絢子の言葉に、彼の胃は痛みを増してゆく。
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