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桜の季節が巡っても
第2章 了見の夏
長い前置きはいいから、早く本題に入って欲しい-泉夏はうんざりと兄を見る。
「万が一にもお前に…お、男が出来たとする。その時は必ずまず、家に連れて来い。お兄ちゃんがどんな奴か、ちゃんと見極めてやる。間違っても隠れて付き合い始めたりなんか、するんじゃないぞ」
「彼女いない歴二十九年の人に言われてもねぇ」
泉夏の厭味に、涼の眉が大きくつり上がる。
「なんだと!お兄ちゃんだってな…お兄ちゃんだってな、彼女の一人や二人…!」
「二人ともいい加減にしなさい!」
絢子の一喝に、ようやく静まる食卓。
「…映画の時間に遅れるわよ、泉夏」
「は~い」
兄のしつこいお説教から逃れる事が出来た泉夏は心底ほっとし、卵焼きを箸でつまんだ。
対する涼はまだまだ言い足りず、苦虫を噛み潰したような顔で泉夏を睨む。
だかしかし。
これ以上母親の逆鱗に触れる事は得策ではないと判断し、どうにかその場は溜飲を下げた。


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