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桜の季節が巡っても
第8章 忘却の冬
「本気で好きな女ならさっさとこうすりゃいいのに」
泉夏の両手の自由を奪った龍貴は、危険を孕んだ両眼で、彼女を見下ろした。
この俺を侮ってるからこうなる-口角が僅かに上がった。
「…龍?」
ベッドに押し倒された-ようやくその事実を吞み込む。
泉夏は信じられない面持ちで、彼を仰ぐ。
「俺ならいつだって簡単に伊東君から奪えちゃうのに。危機感が足りな過ぎだって、今度教えてあげた方がいい」
龍貴は笑ってみせる。
「…分かった」
努めて冷静に、泉夏は答える。
心臓は滅多にない速さで波打っていたけれど。
今の彼を刺激してはいけない-そう、瞬時に判断した。
それから、お前にも忠告することがある-龍貴は泉夏にからかいの目を向けた。
「なんの警戒心もなしに、無暗に男の部屋に入るな。こうやってすぐやられる」
-だから、ドアは開けておいた方がいいだろ。
ベッドの上に泉夏の両手をやや強めの力で張り付けたまま、龍貴は冷やかす。
その言葉に、泉夏は顔を赤くする。
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