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桜の季節が巡っても
第9章 邂逅の春
静寂を破ったのは、彼。
「そっちに行っても-」
-いい?
秀王の問いかけに、泉夏は弾かれたように首を振る。
「だめ。来ないで。絶対」
拒絶する。
あなたを、見たい。
今すぐ、見たい。
ずっと。
ずっと。
ずうっと。
あなたとお別れしたあの夏の日からの分ずっと、全部。
見続けていたい。
でも。
だって。
あなたが私を見たいだなんて。
あなたが私を見たい理由って-何?
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