この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第9章 邂逅の春
きっと、来ないと思ってた-秀王は囁いた。
「きっと来てはくれないと思ってた。思いながら…待っていた」
図書館での私語は禁じられている。
けれど閉館間近の館内で、周りにはもう利用者の姿もなかった。
今だけ許される、ふたりだけの密やかな会話。
「それだけ酷い事をしてきた。多分許してはもらえないのも分かっている。無理を承知で勝手に待っていた。…だから、まさか来てくれるなんて」
-そんな事があるなんて。
呟き。
秀王は彼女を見た。
そのどこまでも深く。
そのどこまでも優しい、眼差し。
その瞳に、吸い込まれてしまいそう-。
きっと今日、一生分の運を使い果たしたかもしれない-秀王は机上の本を閉じる。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ