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桜の季節が巡っても
第9章 邂逅の春
「…長くなり過ぎたから切ろうと思っていたんです。夏で暑かったし。タイミングがちょうど合っただけです」
立ち止まり、彼を真正面から見据える。
「自惚れ過ぎです、有栖川先生」
力強く、言い切る。
私を乱してばかりのあなたのせいだなんて、絶対言ってやらない。
いつも私ばっかり。
なんで私ばっかり。
秀王は息の呑んだ。
「もう帰って来ないって言ったじゃないですか。なのになんでまたいるんですか。アメリカ行くって言ったり、戻って来たり、どっちなんですか。はっきりして下さい。もう、なんなんですか一体?それなのに今度は髪がどうしたとかこうしたとか…私だって、美容院ぐらい行きます。たまにはイメチェンしたいって思う事だって。それをいちいち…ほんと、なんなんですか?」
ここぞとばかりに、溜まりに溜まった感情が溢れ出す。
立ち止まり、彼を真正面から見据える。
「自惚れ過ぎです、有栖川先生」
力強く、言い切る。
私を乱してばかりのあなたのせいだなんて、絶対言ってやらない。
いつも私ばっかり。
なんで私ばっかり。
秀王は息の呑んだ。
「もう帰って来ないって言ったじゃないですか。なのになんでまたいるんですか。アメリカ行くって言ったり、戻って来たり、どっちなんですか。はっきりして下さい。もう、なんなんですか一体?それなのに今度は髪がどうしたとかこうしたとか…私だって、美容院ぐらい行きます。たまにはイメチェンしたいって思う事だって。それをいちいち…ほんと、なんなんですか?」
ここぞとばかりに、溜まりに溜まった感情が溢れ出す。

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