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桜の季節が巡っても
第9章 邂逅の春
項垂れる泉夏に、秀王は密かに目を伏せる。
結局。
何をしても。
しなくても。
何を言っても。
言わなくても。
彼女を深く傷つけてしまう-自分の不甲斐なさに、腹が立つ。
悩んだ末に、秀王は静かに開口した。
「…両親の墓参りに」
「…えっ?」
予想もしなかった事を言われ、泉夏は驚く。
「もうずっと昔の話だけれども。ちょうどこの時期、桜が満開の頃。事故で一緒に死んだ。一年に一度くらいは、ふたりに会いに来てやりたくて。…それが、自分にとっての大切な用事だ。その為に…戻って来てしまった」
もう二度となんて言ったのに、ごめん-今日何度目かの、言葉。
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