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桜の季節が巡っても
第9章 邂逅の春
「寒くない?」
少し前にした質問を、彼女に繰り返す。
泉夏は顔を上げた。
「随分寒そうだ」
笑ってはいたが-その瞳が少し淋し気に見えて、泉夏は先程と同じように首を振る。
何故だか嫌な予感がして急いで、何度も。
「…平気」
縋るように、彼を見る。
「風邪をひいたら大変だ」
-そろそろ、帰った方がいい。
秀王は、彼女を促した。
自ら別れを切り出した。
泉夏は怯え何度も頭(かぶり)を振り、必死に否定する。
「…寒くない」
そう言う唇は-震えていた。
そんな彼女の姿を受けて、秀王は無言で笑うだけだ。
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