この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第10章 追憶の春
「…明日になったらもっと普通通りになれる」
-多分。
付け足された言葉に、龍貴は微かに笑う。
「なら、いいけど」
「逆に訊きたい。龍はなんで全然平気でいれるの」
それがまた何となく-かなり、腹が立つ。
「そうでもない」
「え?」
頭上から降ってきた彼の声に、泉夏は顔を上げた。
けれど龍貴は双眸を細めただけで-それ以上は答えなかった。
そろそろ呼びに来るだろうから、下に行こう-泉夏の身体を解放し、龍貴は立ち上がった。
「…私。明日、伊東君に言う」
龍貴の腕を離れた泉夏は決意した。
「ちゃんと伝える」
-言って終わりにする。
自らも彼に倣い腰を上げた泉夏は、スカートの裾の皺を直しつつ、そう宣言する。
突然の泉夏の固い思いに、龍貴は少し驚いた風だった。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ