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桜の季節が巡っても
第11章 逡巡の春
あの日以来、彼も何もしてこなければ、何も言ってこない。
お互い、きっとどうかしていたのだ。
だから忘れよう。
そう、思ってるのに。
そういう顔で、見ないで欲しい。
そういう目で、見ないで欲しい。
今まではなんとか平気だったものが、あの日を境に明らかに平常心でいられなくなっている。
こっちの彼にどきどきして。
昨日からはあのひとに振り回され。
自分が何をやっているのか、自分で分からなくなってくる。
私、なんなの-…。
「泉夏」
いきなり、左腕を掴まれた。
はっとして、自らを捉えている本人を急ぎ見る。
「着いたけど?」
龍貴は目線と顎で、いつの間にか到着していた彼女の家の玄関を指し示す。
ぼんやり考え事をしていて危うく通り過ぎるところを、彼が留めてくれたらしかった。
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