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桜の季節が巡っても
第11章 逡巡の春
「で、次に会った時。そのうやむやのまま、なんにもしなけりゃ良かったんだけどな」
龍貴の口角が僅かに上がった。
「二カ月振りに会えて俺は結構嬉しかったのに、その日の昼間のうちに有栖川先生に逢ってたなんて話されたら、流石の俺でも結構いらっときたと言うか?」
微かな笑いを向けられ、泉夏はばつが悪そうに目を逸らす。
「ふたりが上手くいくなら、本当にそうなって欲しいと思っているし。ふたりの邪魔をしようなんてのも思ってないけれど。でも忘れた頃に突然現れて、一番美味しいとこだけ持ってく先生も。俺の気も知らないで、その報告をしてくるお前にも。あの日はちょっとだけ頭にきちゃってさあ-」
-もう一回も二回も同じかなって。
龍貴は屈託なく笑った。
泉夏は答えようがなく、ただ黙っているしかない。
彼がどんな風に考えているのかなんて、思いも寄らなかった。
連絡の一つも寄越さないで-なんて。
自分の考えが足りなかった事になる。
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