この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第12章 希求の春
「知らなかったとはいえ、そんな日にお前をデートに誘ってしまった俺って、すげーやな奴じゃん?」
-まるで嫉妬に狂って、お前を先生の所に行かせまいとしてるみたいでさ。
龍貴は気分直しとでもいうように、箱から一本取り出した煙草に火を点けた。
「…で?どこに何時?」
セブンスターを咥え、シートベルトを締めながら、龍貴は泉夏を見た。
泉夏は彼が何を知りたいのかが分からない。
「先生との待ち合わせ。どこに何時だったのかを訊いてる」
龍貴の真意をようやく理解した泉夏は、弾かれたように叫んだ。
「来てるわけない。行けないって私、断ったんだからっ…」
スマホを握る手に、力が籠る。
断った後(あと)、あのひとから返信はなかった。
それなら、来ないと。
それでも、来ると。
どっちも。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ