この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第12章 希求の春
本当は、嘘。
今日がバーベキューの日だったのは、真実。
でも実際は、今朝直前になってキャンセルした。
準備を整え、服装までそれ仕様にしてたのに。
彼に『行かない』-そう返信までしたのに、やっぱり気になって。
結局、遊びには出掛けられなかった。
午前中は部屋でひとり悶々と過ごし。
午後はもうひとりの彼との事もどうにかしないといけないと意を決し、自分から電話をした。
それで、さっきまで一緒だった。
だからバーベーキューには、行ってなかった。
早めに切り上げて来たわけでも。
早めに終わったわけでも。
もっとずっと早く来ようと思えば-来れた。
きっと絶対あなたは待ってるって、確信してたのに-。
自分のついた嘘をなんの疑いもなく-否、きっと何もかもお見通しで。
今日がバーベキューの日だったのは、真実。
でも実際は、今朝直前になってキャンセルした。
準備を整え、服装までそれ仕様にしてたのに。
彼に『行かない』-そう返信までしたのに、やっぱり気になって。
結局、遊びには出掛けられなかった。
午前中は部屋でひとり悶々と過ごし。
午後はもうひとりの彼との事もどうにかしないといけないと意を決し、自分から電話をした。
それで、さっきまで一緒だった。
だからバーベーキューには、行ってなかった。
早めに切り上げて来たわけでも。
早めに終わったわけでも。
もっとずっと早く来ようと思えば-来れた。
きっと絶対あなたは待ってるって、確信してたのに-。
自分のついた嘘をなんの疑いもなく-否、きっと何もかもお見通しで。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


