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桜の季節が巡っても
第2章 了見の夏
「…龍」
泉夏は掠れた声で呟いた。
もうそれどころじゃなくって、泉夏は瞬時に涙を忘れる。
彼とはもう随分長い付き合いだが、初めてだった。
こんな事-こんな風にその腕に抱き締められるなんて。
その驚きに、もう泣いてる場合じゃなかった。
龍貴が好んでつけているプームオムと、愛煙しているセブンスターの匂い。
昔から知っている彼の香りを、まさかこんな形でよりはっきりと嗅ぐ日が来るだなんて。
心臓はこれ以上ないくらいどきどきしてる-でも、安心している自分も確かにいた。
「…俺、やっぱり泣かせた?なら、もう一回謝る」
「龍のせいじゃない、私が勝手に…。私の方こそ、朝も変な事言っちゃったきりで、ごめんなさい」
思い出し。
泉夏の目からまた涙が溢れそうになる。
「ちょ、ストーップ!」
危機の再来を察知し、龍貴は慌てて泉夏を宥めにかかる。
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