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桜の季節が巡っても
第13章 相愛の春
「少し、言い過ぎたかも?」
珍しく感情的になってしまった自分を恥じ入るように、龍貴は苦笑いした。
ごめんと謝ってくる龍貴を、泉夏は何とも言えない表情で見る。
彼にそこまで言わせてしまったのは-自分だ。
繋いだままの手に力を込めた-私こそごめん、と。
龍貴は、もう少ししたら離さなくてはならない彼女の指に、無言で自らの指を絡めた。
俺だったら-龍貴は静かに口を開いた。
「本当に欲しいものだったら、どんな事をしても手に入れる。他人(ひと)のものだろうが、奪ってでも手に入れる。だってそれ程までに大事で大切なものなら、自分のものにしないと絶対後悔するに決まってるだろ。なのに」
-欲しいものがすぐ側にあるのに、指を咥えたままだなんて?
言われ、秀王は息を呑む。
最後の部分は自分に向けられたものだと、十分な自覚があったから。
「裏切るとか裏切られるとか、そんなものはどうでもいい。欲しければ欲しがればいい。例えそれが誰かを傷つける事になっても。欲しいものは欲しい。それだけだ」
龍貴は秀王を射抜いた。
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