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桜の季節が巡っても
第2章 了見の夏
「…ま、知ってたけど」
「え?」
「俺じゃない誰かの話なんだろうなと、最初から知っていた」
龍貴は意地の悪い視線を泉夏に送った。
「またからかったのね…!」
申し訳ないなんて思う必要なんか-全然なかった。
龍貴はいつもこういうひとだ。
「酷い!私本気で悪いと思って…!」
抗議の声を上げた泉夏に、
「でも、泣き止んだだろ」
窓の隙間に向けて白煙を吐きながら、龍貴は言った。
「泣いてた事なんてとりあえず忘れてただろ」
「…!」
泉夏は目を見開いた。
確かにそうだ。
悲しかった気持ちは-いつの間にか、なくなっていた。
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