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桜の季節が巡っても
第13章 相愛の春
もうそれ以外の理由なんてない気がして-いつしか涙も出なくなっていた。
ちょっと前までは好きだと言われ有頂天になり、ただただ嬉しかったのに。
その好きの意味合いが自分とは異なるかもしれないと、急激に不安になり始めた。
「…帰る」
帰れと言うのなら、帰るしかない。
やっぱり私達、分かり合えない。
やっぱり私達、結局同じ。
折角逢えても、最後は変わらない-。
「泉夏」
背を向けたところで、呼び止められた。
すぐに振り向いてしまいそうになるけれど、そこを我慢してドアの前まで足を進める。
「泉夏。こっちを向いて?」
ハンドルに手をかけようとしてもう一度、名前を呼ばれる。
「俺の事は…嫌いになってしまった?」
硬い声音で問われるが-泉夏は結んだ唇を開(ひら)けない。
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