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桜の季節が巡っても
第13章 相愛の春
「同情?」
秀王は、その整った顔を歪めた。
「かわいそう?そんな理由で俺が泉夏をどうかすると、本気で思ってる?もし…もしも思われてるとするなら、立ち直れないくらいには正直ショックだ」
「…だって」
泉夏は気後れして、上手く言い返せない。
「好きだから。それ以外の理由なんてない。それじゃ足りない?他にどうしたら、信じてもらえる?」
悲痛な両眼で見据えられ、泉夏は恐る恐る口を開く。
「先生は私の何も知らないのに、好きって?知らないのに、私の何を好きなの?」
「それを言われてしまえば…確かにその通りだ。なんの反論も出来ない。泉夏の事は知らない事だらけで-」
-情けない事、この上ない。
秀王の瞳に、自嘲の色が濃く浮かぶ。
秀王は、その整った顔を歪めた。
「かわいそう?そんな理由で俺が泉夏をどうかすると、本気で思ってる?もし…もしも思われてるとするなら、立ち直れないくらいには正直ショックだ」
「…だって」
泉夏は気後れして、上手く言い返せない。
「好きだから。それ以外の理由なんてない。それじゃ足りない?他にどうしたら、信じてもらえる?」
悲痛な両眼で見据えられ、泉夏は恐る恐る口を開く。
「先生は私の何も知らないのに、好きって?知らないのに、私の何を好きなの?」
「それを言われてしまえば…確かにその通りだ。なんの反論も出来ない。泉夏の事は知らない事だらけで-」
-情けない事、この上ない。
秀王の瞳に、自嘲の色が濃く浮かぶ。

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