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桜の季節が巡っても
第13章 相愛の春
「泉夏の事をひとつ知った。どこかに行く時は今度からは忘れずに、手を繋ぐようにする」
繋いだ泉夏の手を握り締め、秀王は口元を緩めた。
泉夏の胸が喜びに震える。
泣きたくなるくらい嬉しい。
去年の夏、図書館から連れ出された時のように。
今年の春、改札口まで連れて行かれた時のように。
もう手首じゃなく。
もう掌を。
もうあの時は全然違う。
それだけで十分幸せだったけど-もう少し、大胆になってみる。
繋いでくれた手の指先を、一本一本、そっと絡めてみる。
まさか嫌がられはしないだろうと思ってはいたものの-やはり緊張する。
それに気付いた彼は一瞬目を見開いたが-やがて、からかいの笑みを送ってきた。
「繋ぎ方が少し違ったのも今、学んだ。よく覚えておく」
手を握り返され、泉夏の頬は熱を帯びる。
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