この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第13章 相愛の春
「…大学の先生じゃなくなったとしても、せめて日本にいてくれたら良かった。そしたら毎日は無理でも、一週間に一度くらいは逢えたのに」
ぽつり。
本音がつい、零れてしまう。
返す言葉が見付からず困っている彼の横顔に、泉夏は急いで否定する。
「違うの。ごめんなさい。私、お仕事の事に口を挟むつもりは全然なくって-」
-ただ、逢いたくて。
両想いになってもやっぱり、その距離は埋まらない。
この繋いだ手と手のように、ようやく心と心も通じ合ったけれど。
待つけど-やっぱり、淋しさは変わらない。
好きになってくれただけでも奇跡なのに。
多くは望んではいけない。
そんなの、よく分かってるのに-。
「…仕事の大変さも分からず、感情だけで逢いたいだなんて、言ってしまってごめんなさい」
我慢しなくては-思わず口走ってしまった自分を悔やんでいると、彼が呟いた。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ