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桜の季節が巡っても
第13章 相愛の春
「どっち?」
手を繋ぐ、いつでも綺麗な薄桃色の爪を持つ彼女に、秀王は訊いた。
右を曲がって、またすぐを右-泉夏は嬉しそうに答えた。
「どんな美味しいお店に連れて行ってくれるの?」
秀王の問いに、泉夏は笑う。
「パスタ屋さん」
「よく行くの?」
「そう。麻衣と行く事が一番多いかな」
友達以上恋人未満だった彼とも行った-とは言えない。
更にその彼とキスまでした-とも言えない。
少々の罪悪感を覚え、泉夏は急いで話を変える。
「先生は好き?」
自分の食べたい物でいいと言われ、お気に入りの店へ迷わず一緒に行こうとしていたが-そう言えば彼の好みを訊かないままだった事に今更気付く。
手を繋ぐ、いつでも綺麗な薄桃色の爪を持つ彼女に、秀王は訊いた。
右を曲がって、またすぐを右-泉夏は嬉しそうに答えた。
「どんな美味しいお店に連れて行ってくれるの?」
秀王の問いに、泉夏は笑う。
「パスタ屋さん」
「よく行くの?」
「そう。麻衣と行く事が一番多いかな」
友達以上恋人未満だった彼とも行った-とは言えない。
更にその彼とキスまでした-とも言えない。
少々の罪悪感を覚え、泉夏は急いで話を変える。
「先生は好き?」
自分の食べたい物でいいと言われ、お気に入りの店へ迷わず一緒に行こうとしていたが-そう言えば彼の好みを訊かないままだった事に今更気付く。

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