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桜の季節が巡っても
第14章 朧夜の春
彼女の困り果ててる姿に、秀王は苦笑するしかなかった。
微かな寂しさを感じないと言ったら嘘になる。
でも今日初めてこのような関係になれたばかりで、いきなり一緒にと言われても-その気持ちもよく分かった。
そもそも自分だって、良からぬ何かをしようとして訊いたのではない。
別々がいいかなとは思った。
しかし一方的に決めつけるのも、かえって失礼だろうか-考え直し、一応確認してみたのだ。
もっとも心の片隅では-期待していなかったとは、間違っても言えなかったけれど。
何もしないけど。
一晩この腕に抱いていられたら-淡い、いや、もっと大きな望みがなかったと言ったら、それは偽りだった。
でも無理強いするつもりは全然なかった。
一夜一緒に過ごせるだけでもう奇跡だったのだから。
いつかそうなれるのなら、今夜じゃなくてもいい。
そう思い直し、フロントに連絡をしようとしたのだが-部屋の電話に手をかけた彼を止めたのは、他ならぬ彼女だった。
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