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桜の季節が巡っても
第14章 朧夜の春
『…でいい』
『え?』
『一緒で…いいです』
聞き間違いなどでは決してない。
『自分と一緒でいい』と彼女は確かに、そう言った-。
「そ、そうでした…!」
泉夏は焦る。
穴があったら入りたい状態だった。
なけなしの勇気を振り絞って、自分から『ひとつのベッドでいい』-そう彼に告げたのに。
自分で言っておきながら、なんて今更な質問をしているのだろう。
緊張のあまりおかしな事を訊いてしまった自分を、思い切り恥じる。
顔を上げれなくなったしまった泉夏を、秀王は遠慮がちに引き寄せた。
「嫌になってしまった?」
「え?」
「その…やっぱり一緒は嫌だなとか思った?帰りたいとか…もしもそうなら-」
-家まで送って行くけども。
ぽつりと呟かれ。
泉夏は急いで、首を振った。
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