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桜の季節が巡っても
第14章 朧夜の春
「私の心臓の音、先生に聞こえてしまっていたりしない?」
「心臓の…音?」
「うん。先生とこうしているなんて初めてだから、今とってもどきどきしてるの。もしかしたら胸の鼓動が、先生に聞こえてるんじゃないかって」
-だとしたら、とっても恥ずかしい。
はにかみ。
泉夏は再び、自分を抱き締めてくれている彼の胸に頭を預けた。
彼女の髪の毛が鼻先をくすぐり、堪らない香りが秀王の鼻腔に届いた。
自分の意識とは関係ない部分で、身体が熱を帯びる。
腕の中の彼女の存在を今まで以上に感じ始め、息苦しささえ覚える。
どんなにその思いを隠していたとしても、こんなにも身体は正直だった。
一夜くらいはどうにかなると思ってた。
でもそれはとてつもなく、甘い考えだったかもしれなかった。
彼女がどれだけ可憐で。
彼女がどれだけ魅惑的で。
彼女がどれだけ愛おしいか。
今更のように改めて理解した。
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