この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第14章 朧夜の春
彼女が許してくれるのなら。
もしもそれが可能な状況なら。
果てなくする。
滅茶苦茶にしてしまう。
そんな風にしたいと思っているのに。
それでも、そんな事が言える-?
もう気のせいなんかじゃなかった。
自分は許されている-嬉しさに声を詰まらせながら、秀王は呟いた。
「…今日はまさか、泉夏に逢えるなんて思ってもみなくて」
泉夏の表情が、ほんの僅かだけ変化した。
それでもまだまだ硬さが残ったままの彼女に、秀王は微笑んだ。
「自分が思い描いていた結末とまるで違う。全然違う。今こうしていられるなんて…思いも寄らなかった」
そっと頬に触れられて、泉夏はおずおずと彼に視線を合わせた。
「あまつさえ、もっと触れる事を許してくれていると分かれば-」
-約束さえ、もうどうでもいいって思ってしまう。
困った笑みを向けられて。
羞恥と-そして喜びに、泉夏の頬は熱くなる。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ