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桜の季節が巡っても
第14章 朧夜の春
「『好きだ』とようやく伝えたばかりで、泉夏をどうかしてしまうのは…俺の考えに反する。あんな事したばかりで説得力も何もないけど…まるで身体が目的のように思われ兼ねない事は、やっぱりするべきじゃない。してはいけなかった」
「そんなの…!」
-そんな事、思ってなんかいない。
即座に訴えた泉夏に、秀王は頷いた。
「うん。泉夏がそういう風に捉えてくれなかった事、俺はよく知ってる。勿論俺もそんなつもりで、泉夏をどうかしようと思ったわけじゃない。ただ好きだから。好きで好きで…堪らなく好きで」
-だから。
彼の囁きに、泉夏の目尻に滲むものがある。
「でも。今夜はちょっと特別なだけで、夜をこうして過ごすまでの間には、デートの一回ぐらいは普通はきっとする。それだって俺からすれば少な過ぎるけど…でも何もしないままよりかは余程いい。そういうものを重ねて、お互いを少しずつ知った果てにする行為だと俺は思うから。だからその過程を経ないでは…やっぱり無理だ」
背中を擦ってくれる手の温かに、嬉しさが込み上げる。
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