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桜の季節が巡っても
第14章 朧夜の春
何度も言うけど、何をしなくとも彼と初めて過ごす夜だったから。
洗顔用具やシャンプーなら、隣りで見られていてもなんの問題もなかった。
だが、次に選ぼうとしてるものは流石に目の前では品定め出来ない。
それであのように先手を打っておいたのだ。
「…ごめん」
この出来事ばかりはちょっと誤解しかけてただけに、秀王は慌てて謝った。
やはり自分はだめだなと思う。
そういう準備も必要なのだと、男である自分に彼女が言えるはずがなかった。
鵜呑みにするのではなく、隠された事実をきちんと汲み取ってあげなくてはならなかった。
そればかりかこの時、何気に自分を遠ざけたのだと勘違いしかけてた。
「…私もね、先生とおんなじなの」
秀王が重い溜め息を吐けば、泉夏のか細い声が聞こえた。
「どんなに好きなひととでも、付き合い始めたその日には…有り得ない。その相手に求められたとしても、きっぱり断る。…ってか、そこでそのひとを見る目が変わってしまうかも。『もしかして身体が目的なのかな』って。色んな話をして。色んな場所にふたりで行って。お互いがお互いをもっとよく知って。もっと好きになって。それから-」
ふたりの視線がひとつに繋がった。
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