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恋花火***Special Starmine
第2章 新しい世界
歓迎会も終わり、レンも連れてタケルの家に行った。


今日美波は歓迎会をパスしていたため


暇人のレンはタケルに絡みまくる。


「お母さん!相変わらず美魔女っすね!」

「やだもー!レンってばいつも口が回るねぇ」


タケルのお母さんにまで絡んでるという……


「レンはよくタケルんち来るの?」

「最近はそうでもないけど、前はしょっちゅう。」

「知らなかった〜」

「そりゃそうだろ。おまえが陸先輩とチョメチョメしてる期間だし。」


思わずレンの頭をはたいてしまった。笑


「……そこで菜月に質問。」

「えっ!私!?なんかやだ!」

「そう言わずに。」


嫌な予感しかしない。


「陸先輩と付き合ってたのに、タケルを好きになるってどんな感覚?」


ほらきたー!答えにくい質問きた!!


「えっと〜…」

「うん。」


レンは期待した目で見てくるし


タケルは睨んでくるし…


「答えにくいよ!」


言いにくいつーの!


「タケルおまえ席外せよ。」

「は?ここ俺の部屋なのに!?」

「おまえいると菜月の本音聞けねーだろが」

「まーいいけど。菜月に変なことすんなよ!?」

「しねーよ 笑」


タケルは部屋を出て行って、再びレンからの質問タイム。


「…なんでそんなこと聞くの?」


そんな私の質問に、レンはちょっと答えにくそうにしてたけど


重い重〜い口を開いた。


「…俺、好きな子が出来た。」

「なっ!?嘘でしょ!?」

「嘘でこんなこと言わない。」

「え!本気!?」

「…美波はもう気付いてると思う。」


嘘でしょ……


私はここにいない美波の顔が浮かび


なんだか、胸が押しつぶされそうになった。


「…いつから…?」

「一ヶ月くらい前。」

「全然気付かなかったよ…」

「タケルには口止めしてたし。それに美波とまだケリつけてないしね。」

「ケリつけるって…それって美波と別れるとかそういう…?」

「…そう。」


レンが冗談で言ってるわけじゃないってことは表情や口調からも伝わってくる。


心変わりは誰にも止められない。


だけど


悲しいよ


悲しくて、どうしようもないよ…。
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