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恋花火***Special Starmine
第2章 新しい世界
詳しいことはタケルに聞いて
そう言ってレンは帰って行った。
「…菜月。」
レンが帰ったあとも
その場から動けない私の隣にタケルが座った。
「…あいつもまだ迷いがあるんだろうね。」
「迷ってるなら、だったら…」
「でもいつまでもこのままだと、みんな辛いだけじゃん。」
「そうだけど!でも…」
「…菜月は、どうして俺を選んでくれたの?」
それはね
心のどこかでずっと想っていたから
心変わりしたというよりは
思い出したというか…。
「…タケルがここからいなくなるって思ったら、もうどうしようもなくなったの。」
「大好きな陸先輩が隣にいても?」
「…うん。勝手に心が動いた。」
タケルは悲しいような、泣き出しそうな不思議な表情で
私の目を覗き込んだ。
「…わかるよ。」
「タケルも同じ気持ち?」
「俺はおまえとだったら、地獄に堕ちてもいいって思った。」
例えば
世界中全て敵でも
たった一人さえいてくれたのなら
「…レンの話聞いてくれてありがと。菜月には酷な話だよなぁ…」
レンの気持ちはわかる
どうしようもなく心が動く瞬間、それは確かにあるから
誰のことも責められない
だからこそ、苦しいんだ。
そう言ってレンは帰って行った。
「…菜月。」
レンが帰ったあとも
その場から動けない私の隣にタケルが座った。
「…あいつもまだ迷いがあるんだろうね。」
「迷ってるなら、だったら…」
「でもいつまでもこのままだと、みんな辛いだけじゃん。」
「そうだけど!でも…」
「…菜月は、どうして俺を選んでくれたの?」
それはね
心のどこかでずっと想っていたから
心変わりしたというよりは
思い出したというか…。
「…タケルがここからいなくなるって思ったら、もうどうしようもなくなったの。」
「大好きな陸先輩が隣にいても?」
「…うん。勝手に心が動いた。」
タケルは悲しいような、泣き出しそうな不思議な表情で
私の目を覗き込んだ。
「…わかるよ。」
「タケルも同じ気持ち?」
「俺はおまえとだったら、地獄に堕ちてもいいって思った。」
例えば
世界中全て敵でも
たった一人さえいてくれたのなら
「…レンの話聞いてくれてありがと。菜月には酷な話だよなぁ…」
レンの気持ちはわかる
どうしようもなく心が動く瞬間、それは確かにあるから
誰のことも責められない
だからこそ、苦しいんだ。