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恋花火***Special Starmine
第2章 新しい世界
翌日登校すると、正面玄関で美波に会った。
「おはよー」
いつもよりもなんとなく元気がなく見えるのは、昨日レンから話を聞いたせいかもしれない。
他愛ない話をしながら靴を履き替える。
「あんたたち仲良しでいいよねぇー」
そんなのいつものやり取りだけど、今美波からそれ言われると、なんかさ……。
"美波も気付いてると思う"
レンが言ってた言葉。
……美波
私じゃ相談相手にもなれないかな?
いつも私が頼ってばっかりだけど
もし、美波が辛いときは
力になってあげたいよ……
「じゃー部活でね」
「あ、うん……」
タケルと美波は8組だから、廊下の途中で別れた。
「あいつどう?」
「んぎゃー!!」
背後からいきなり現れたレンに心底驚いた。
「…別にいつもと変わらない気もするけど…」
「…そ。」
「…ねぇ」
「ん?」
「もしかしてだけど…レンの好きな子って…」
「あー、この子だよ。」
さっきから気になってた。
レンの後ろに静かに立ってる
まるで空気化してる女の子…
「同じ学校だったのね…」
「うん。一年の子。本当はこの子タケル狙いだったんだー」
「なぬ!?」
「はは、いい反応。二年の廊下にちょくちょく来ててさ、誰狙いかと思って話しかけたら、タケルだって。」
「それがどうしてこうなった!?」
「んー?だってタケルにはおまえがいるし。それ教えたら泣いちゃって。なんかそれ見てたらキュンみたいな。」
キュンじゃねぇし
このバカ
おっと危ないうっかりタケルみたいな口調になってしまった…
「まだケリつけてないのにそうやって一緒にいるとか…」
「菜月だって陸先輩いんのにタケルとヤったじゃん」
「その通りです」
それ言われるとなんも言えない…
「つーことで、まだあいつには言うなよ。」
「言えないよ!!」
こんな会話をしてても、まるで表情ひとつ変えない女の子。
なんだかすごく…言いにくいんだけど…
「不気味だよな」
「しー!タケル!しー!!」
お昼休み、タケルとその話題。
やっぱりタケルもそう思ってたか。
「おはよー」
いつもよりもなんとなく元気がなく見えるのは、昨日レンから話を聞いたせいかもしれない。
他愛ない話をしながら靴を履き替える。
「あんたたち仲良しでいいよねぇー」
そんなのいつものやり取りだけど、今美波からそれ言われると、なんかさ……。
"美波も気付いてると思う"
レンが言ってた言葉。
……美波
私じゃ相談相手にもなれないかな?
いつも私が頼ってばっかりだけど
もし、美波が辛いときは
力になってあげたいよ……
「じゃー部活でね」
「あ、うん……」
タケルと美波は8組だから、廊下の途中で別れた。
「あいつどう?」
「んぎゃー!!」
背後からいきなり現れたレンに心底驚いた。
「…別にいつもと変わらない気もするけど…」
「…そ。」
「…ねぇ」
「ん?」
「もしかしてだけど…レンの好きな子って…」
「あー、この子だよ。」
さっきから気になってた。
レンの後ろに静かに立ってる
まるで空気化してる女の子…
「同じ学校だったのね…」
「うん。一年の子。本当はこの子タケル狙いだったんだー」
「なぬ!?」
「はは、いい反応。二年の廊下にちょくちょく来ててさ、誰狙いかと思って話しかけたら、タケルだって。」
「それがどうしてこうなった!?」
「んー?だってタケルにはおまえがいるし。それ教えたら泣いちゃって。なんかそれ見てたらキュンみたいな。」
キュンじゃねぇし
このバカ
おっと危ないうっかりタケルみたいな口調になってしまった…
「まだケリつけてないのにそうやって一緒にいるとか…」
「菜月だって陸先輩いんのにタケルとヤったじゃん」
「その通りです」
それ言われるとなんも言えない…
「つーことで、まだあいつには言うなよ。」
「言えないよ!!」
こんな会話をしてても、まるで表情ひとつ変えない女の子。
なんだかすごく…言いにくいんだけど…
「不気味だよな」
「しー!タケル!しー!!」
お昼休み、タケルとその話題。
やっぱりタケルもそう思ってたか。