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恋花火***Special Starmine
第2章 新しい世界
いつもはタケルと過ごす楽しいお昼休みも


今美波は何してるんだろうとか


そんなことばっか考えてしまう。


「…レンはあの子といるのかなぁ…」

「いつも美波といるけど。」

「そうなの?一緒にご飯食べてるの?」

「美波も菜月並みに友達いないからね。」

「美波も人見知りしてんのかな?」

「や、そうじゃなくて。なんか周りの女子がビビってる。」

「ビビってる?」

「クールだからじゃん?」


クール…美波ってクールなの?


そんな風に思ったことなかった…


「世の中みんな菜月なら、世界平和なのになー」

「え、むしろ波乱だらけじゃない?タケルの取り合いで世界大戦起きちゃうよ」


とかってありもしない話をしていたら、「菜月ちゃん次体育だよ〜」と、1組のクラスメイトが話しかけてきた。


最近、ようやくクラスメイトとも話せるようになってきた。


挨拶だけじゃなくて、ちょっとした世間話を出来るまでになった。


「ほんと!急がなきゃ!ありがとう!」

「今日バレーだって。うちら同じグループだよ。頑張ろうね。」

「うん!!」


そのやり取りを聞いてたタケルが嬉しそうにしてる。


「なんで笑ってんの?」

「菜月が楽しそうだと俺も嬉しい」


とか、また可愛らしいことを言ってくる。


「そういや俺らも次体育だわ。外だけど。」

「そなの?じゃあタケルも急がなきゃじゃん。」

「うん。」


別れ際のキスをする。


私たちも随分恋人らしくなったなぁなんて思う。


そしてジャージに着替えて体育館へ行く。


と、


「タケルだ〜!」

「外雨降ってるから、今日中だって。」

「やった〜!一緒一緒〜♪」


嬉しい!!


高校入ってから初めて一緒の授業。


ぴゃ〜ってなってたら、「菜月ちゃんはこっちだよ〜」って、1組のみんなに連行された。


「8組のタケル君だったよね?菜月ちゃんの彼氏。」


彼氏…その響きに感動。


「そうなの!8組なの!」

「すごい優しそうな人だよね。」


え!?タケルが優しそう!?


そんなこと今までの人生で初めて言われた。

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